しんめとりー -2-

  


指で掬い取ったハンドクリームで、後孔を解す。
ありえない場所に感じる異物感と、違和感。そして嫌悪にゾロの表情は歪んだままだが、その表情すらサンジは
楽しみ、慣れていない後孔を解しながら、ある場所を探していた。
それを探し当てた時、歪んだその顔がどんな変化を見せるのか、楽しみで仕方ない。

「!?」

サンジの指先がしこりを捕らえた。瞬間、ゾロの身体がビクリと大きな反応を示す。

「みつけた」
「なに、した?」
「『前立腺』聞いた事くらいあるだろう?イイだろう?」

返事はないが、その滲み出る表情で判る。

「今から俺のでもっとヨクしてやるよ」

サンジは漸く、自分の衣服を脱ぎ捨て、ゾロの身体にと覆い被さり、その足の間に身体を割り込ませ、ゆっくりと
ゾロの中に性器を埋めた。

「うっ」

指とは比べる事も出来ない圧迫感が、ゾロの腹部を侵して行く。
未知の感覚に、サンジの腹部に感じていたゾロの性器が力を失くしていくのが判る。
柔らかな性器を掌に包み、腰の動きに合わせる様にそれを扱いた。
体温で溶けたハンドクリームが、結合部より淫猥な水音を立てる。

「ぐっ、ん・・・」

唇を噛み、耐えてはいるが、19歳の若い身体は快感に従順な反応を示し答える。

「あっちぃなぁ〜てめぇの中。・・・悪くねぇ」

ゾロにとっては初めてだが、サンジにとっては久し振りの男の味。充分に興奮していた。
汗に滲む身体を抱き込み、舌で唇でその汗を拭い取りながら弱い場所を責め立てる様に腰を打ち続ける。

「あっ、うッ」

甘味を含む事のない、呻き声にも似た声を零しながら、ゾロの身体はその意思に反して深くサンジを
欲しがる様に、きゅんきゅんと中の性器を締め付け離そうとはしない。

「そんな締めるなよ・・・射ちまう」
「ッ、とっとと、イきやがれつっ!!」
「ああ。一緒にな」

聞こえる声は、オンナ相手の時とはまるで違うのに甘く響いて耳元にと届く。その事に戸惑う間もなく、
腰の動きに合わせて性器を扱かれ、上り詰めて行く。

「くっ、そ・・・」

止める事の出来ぬ快感の波に攫われながらも、悔し気な声を漏らし、ゾロは精を放った。
イく時の締め付けに誘われる様に、ゾロの奥を濡らす様にサンジもイった。

汗ばんだ肌を重ね、聞こえる鼓動に暫く耳を傾けていたが、サンジはゾロの後ろ手にと縛り付けていたネクタイを
するりと解くと離れて行った。

「・・・てめぇ、なんのつもりだ?」

サンジの投げるタオルを受け取り、漸く何時もの声音で問い掛けてきた。

「ヨカッタだろう?・・・それとも、『抱かれる』のは不服だったか?」

眉間に皺を寄せ、返事を返さぬゾロへ身支度を整えたサンジが笑う。

「やりたきゃあ何時でも相手するぜ。正し、半端なテクじゃ満足しねぇからな」

至近距離まで顔を近づけると、ちゆっと唇を重ね、挑発する様な笑みを浮かべた。

「ま、精々頑張ってくれ」

ひらひらと手を振りながら、サンジは展望台より降りてその姿を消した。


サンジは女の子が大好きだったが、その反面、『処女』の『童貞』をぱっくり食べるのも好きだった。
そして、ぱっくり食べた相手に、美味しく食べて貰うのも大好きだった。

その日が来るのか来ないのか、ちいさな欠伸をしながら、どこか楽しげな足取りで、男部屋へと向かった。

その姿を展望台より見下ろすゾロの口元には、妖しい笑みが浮かんでいた。
それは星空だけが知っている。




END

BACK


擬似恋愛 翼嶺さまからいただきました!!
拙宅の拍手絵のSZエ/ロ画に、ありがたくも萌えて下さったとのことで

初SZを頂いてしまいました!!
くうぅッ!! えっろ!!
節操なくSZSやってて良かったよぅ!!(なんじゃそりゃ

初物ゾロをおいしく頂いちゃうサンちゃんです。
しかもこれって単純なSZではなくて、
リバを思わせるラストなんですね!
素敵すぎる・・・!!

ゾロは虎視眈々と機会を伺いつつも、
美味しく頂かれつづけちゃってもいいし
ひっくり返してくれればなお美味しいvv

2人の今後がとても気になる作品ですvv
ま、無理は申せませんが・・・(弱気


背景は、絡め取って頂いちゃうイメージで。
キッカケとしていただいたイラストは現在も拍手にて公開中・・・。

翼さん、ありがとうございました〜!!