恋は媚薬 -4-

  

 こんなふうにゾロに求められることは嬉しい、とサンジは思う。
 さっきそれなり満足させてやったと思うのに、ゾロがサンジを求める欲には果てがない。何度身体を重ねてもゾロはいつも全身でサンジを求めてくる。男冥利につきるよな、とサンジはこっそりと思った。
ゾロがサンジの太腿の裏側に手を差し入れ、グイッと持ち上げる。
「あ・・・」
 思わずサンジからそんな声が零れた。
 両足を際限なく、上体に織り込まれ、尻にはゾロの髪のくすぐったい感触。
「ちと腫れてんな」
「テメェ、自分のブツがどんだけの凶器か判ってねェのか」
「いや。てめェのこの小っせェ孔が俺を咥え込んでんだな、とか嬉しくてよ」
「アホか」
「まだ結構、いい感じで解れてるぜ」
 ゾロがサンジの秘部に指を這わせて突付く。少し前までゾロの一物を咥え込んで悦楽の高みに攫われていたその場所がゾロの指と息にヒクンと震えた。サンジの性器からゾロの熱い気配を感じて雄の匂いが漂いはじめる。
 ゾロはその匂いに煽られるようにサンジの秘部に舌を這わせた。熱くて滑るその感触にサンジが「ふっ」と息を吐く。
「・・・ゾロ、キスしてくれ」
 サンジがそんな殊勝なことを言うもんだから、ゾロは可愛がっていた蕾から唇を放し、サンジの上に乗り上げる。
 キスは気持ちを高めるための魔法だ。何度もキスを繰り返していると、もうこの身体、この男以外に欲しいと思わない、とゾロに思わせる何かがある。ゾロにとってサンジとのキスは極上の味わいなのだ。
サンジとのキスにうっとりしていたら、サンジの濡れた性器がゾロの腹にゴリゴリと押し蹴られてきた。質量をもって先走りを零している。
「責任とりやがれ」
 サンジにそう言われて、ゾロは嬉しそうに頷いた。「挿れるぞ」。
 ゾロの男根がサンジの奥の蕾に宛がわれ、ゾロがサンジの身体の中に入ってくる。
「は・・・あ・・、ああ、ゾロっ」
 身のうちをゆっくり侵略してくるゾロにサンジは息を吐く。「なあ、ゾロ」
 自分の奥へとちょっと必死な顔で身体を進めてくるゾロの髪を撫ぜて、サンジは身体を起こし、サンジはそのまま、ゾロの身体をベッドに押し倒した、
「今日はオレが感じさせてやんよ」
 あ、と思うはずもなく、サンジがゾロに圧し掛かり、ゾロの勃ち上がった性器に手を沿えてまだ半分ほどしか入っていなかたソレにゆっくりと身をおとしていく。もうゾロの形を覚え馴染んだソコは、うねうねとゾロを迎え入れてくれる。
 呼吸をするのも惜しいくらいだ。
「いいか?」
「ああ、いい」
 ゾロの答えにサンジは熱い息を吐きながら、ニヤリと笑った。サンジは身体の奥にゾロを繋げたままの状態で、体を支えようとゾロの腿に手をつく。どこか超然とした笑みを浮かべているサンジにゾロは得も知れぬ焦燥感を感じて、「クソッ」と呟くと、次の瞬間、ゾロは寝そべったまま、猛然と腰を突き入れた。何度も何度も。サンジの奥を突く。
「あ・・・ちょっと待・・て、オレが・・・」
「るせェよ」
 快楽が、全身を満たしてゆく。幸せに目が眩む。
「愛してんぜ、ゾロ」
 そんな睦言を囁くサンジを抱きしめて、ガンガンと、身を捩るサンジを押さえ込んで、その奥を抉る。
「ひっ・・い・・ああ」
 ゾロの熱情のままに身体を揺さぶられて、サンジが悶え狂う。ゾロはサンジの太腿をがっちりと掴んで持ち上げて、サンジの秘部を露わにし、小さなほんのりと色づいたその襞の奥に自分の砲身を納めてる様を視姦しながら、ゾロはサンジの奥を穿つ。
「ああっ」
 サンジが髪を振り乱して悶えた。
 全部俺のモノだ、と子供じみた気持ちで求めてしまう。いっそのこと自分に縛りつけておきたい気さえする。
「ゾロ」
 抉られながら、落とされながら、サンジは両手を開いてゾロを乞うた。ゾロに否がある筈もなく。
サンジに抱きしめられながら、ゾロはサンジの奥を何度となく突き上げた。
「来る・・・もう、来る」
 サンジは身体中を弛緩させて、ゾロにしか与えもらえないすざまじい快楽の境地を彷徨よった。

 そのままゾロは第3ランウド第4ラウンドに突入してしまった。サンジはおかげでヘロヘロだ。純情ボーイの顔をしておきながら、ゾロのセックスは結構スゴイのだ。
 でも、嫌じゃない。愛されていることを確認して、サンジは満足だ。大体、ゾロのこんなセックスに何度も付き合えるのは自分だけだと自負もしている。
 横で鼾をかいて眠っているゾロを傍目に、サンジはうつ伏せになって煙草の火をつけた。もう一度シャワーを浴びたい気はするのだが、身体のだるさの方が勝ってしまう。それに今はゾロの寝顔を見ていたい。
 なんて思っていたら、突然ゾロが目を開けた。でもどこか寝ぼけ眼で、夢か現か判っていないらしいまま、サンジの大腿部を撫ぜはじめる。
 そんなゾロに、サンジはまた「ふっ」と笑って、
「テメェとずっと抱き合っていてェよ」
 と、呟いた後。
「愛してんぜ、クソダーリン」
 その耳元に囁いた。



The End

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拙宅絵茶ログのイメージSSとしてNatsuさんにいただいた「恋は媚薬」v

いつもよりエロが控えめだね、と何の気なしに言ったらなんと!
エロエロ編を書いてくれました!!

サンジ襲い受で騎乗位ですよ、奥様!!(誰

そう、このぶつかり合う魂って感じがなっちゃんのゾロサンだよね〜vv

無茶振りに素敵なSSで返してくれて本当に嬉しいvv
ラブラブな2人をありがとうでしたvv