お久しぶりです。
久しぶりの更新が、まさかの2.5次元舞台の話で自分でもビックリなんですけど。
つきあいの長いお友達には「あれ?ミュージカルとか舞台とか苦手じゃなかったっけ?」って言われそうだなぁ・・・何しろハイキュにしろきめつにしろ、大好きな作品の舞台版を観ても今一つハマりきれずにいたので。
もう一年前になるのか・・・昨年のGW(2022年5月)にミュージカル刀剣乱舞の乱舞祭無料一挙配信があったんですよね。
ゲームの方はまったりペースでちまちまプレイしてたんですけど、メディアミックスにはほとんど興味が無くて。
でもせっかくの機会、食わず嫌いも良くないなと思ってほんの出来心で観てみたんですよね。
これだけたくさんの方が絶賛しているのだから、どういう魅力があるのか興味が出てきて。
フォロワさんもおススメしてくれるし、いっちょ観てみようかと。
結果、うっかりどっぷり沼落ちしてしまいました。
いやぁ人生何があるか分からないもんだなぁ(遠い目)
ミュージカル刀剣乱舞(刀ミュ)の話はまた別枠でお話したいのですが、演者さんつながりなのか配信サイトでおススメに上がって来た「BANANA FISH」The Stage-前編- を観たので、ちょっとだけ感想吐き出しにお付き合いください。
「BANANA FISH」という作品は皆さまどのくらいご存知でしょうか?
私はですね、多分ガチ勢に分類されると思うんですよね。
いや上には上がいくらでもいるとは思うけど。
5巻が新刊で店頭に並んでいた時期にハマり、以降ずっと初版でコミックスを購入してきたくらい好き。
今もケースに入れて保管してます。
少女漫画レーベルなのにキラキラしてない絵柄、ハードなストーリー展開が当時とても新鮮で。
舞台化されてたのは当然知りませんでしたので、おススメに上がって来たので「へ?」て感じで観始めたんですよね。
もちろん警戒しながらですよ。
いくら刀ミュは面白いと思えたからと言って、他もそうとは限らない。
刀ミュは抵抗が少なかったのは、時代劇は好きで殺陣には慣れ親しんでいた経緯があるからなのかも知れない。
何しろ原作付きの舞台作品、いわゆる2.5次元には今一つハマれなかった過去があるわけなので。
大好きな原作に、最近推しになった演者さん、もし苦手意識を持ってしまったらどうしよう・・・。
ま、杞憂だったんですけどね!
2.5次元舞台の原作キャラへの寄せ方は凄いなと以前から思っていたんだけど、この作品ももちろん凄かったです。
アッシュはアッシュだし英二は英二だった。パパ・ディノもマックス・ロボも伊部さんも。
我々いにしえのオタクにとって、アッシュはリバー・フェニックスで英二は野村宏伸さんなんですよ。
原作の吉田センセがキャライメージについてそう発言されている。
(いにしえのオタク必修項目)
日本人俳優にアッシュ役ってかなりキツイんじゃないかと思ってたんですよね。
だって白色人種で金髪緑目の美形だよ?
「この子がアッシュ!」って自分に言い聞かせて相当薄目でフィルターかましながら観ないといけないかなと思ってたんですけども。
いやいやめちゃくちゃアッシュだった!
ビジュアルから納得するしかないって、なかなか凄いと思うんだわ。
今上演中の刀ミュ新作で山姥切長義を演じてる役者さんです。さすが本歌(?)
シン・スウ・リンも凄かった。
身体能力がとにかく高い。
人間その高さから飛び降りちゃって大丈夫なモンなんでしたっけ?ってずっとドキドキしながら観てた。
殺陣のキレが尋常じゃないのよ。とにかく身が軽い。
ああ、本物のシンがおる・・・ってなってた。
この役者さんもどこかで見たことあると思ったら、舞台の方の刀剣乱舞(刀ステ)の不動行光役の方だった。
短刀役かい。納得。
「BANANA FISH」という作品の肝は、荒み切ったアッシュの心が純粋な英二の存在によって少しずつ溶かされていく過程にあると思うんだけど、舞台という制約の中でどこまで説得力を持たせられるのかが疑問だったんですよ。
原作では行動を共にする中で心の繋がりが生まれてくるんだけど、舞台は時間が限られていてエピソードを厳選せざるを得ない。
どう説得力を持たせるのか。
いや英二のね、笑顔がもうね、トンでもない説得力でしたね。
ラピュタにおけるパズーにとってのシータ?一目見た瞬間、この女の子を守らなくちゃという動機になり得る。
───守りたいこの笑顔。
コレですよ。
英二の役者さんは刀ミュでは鶴丸国永を演じてる方なんですけど、鶴丸の時は含むところがある凄絶な笑みを浮かべたりするんですよね。
全然違う。
日本という平和な国で、まっとうな大人に大事に育まれてきたのだと伝わってくるような笑顔。
いや役者さんて凄いよね。
そりゃ出会ってすぐであってもアッシュにとって特別になっちゃうだろ。
俺の傍から離れるなとか言っちゃうだろうよ。
もう納得するしかなかったです。
ストーリーも、上手い事必要なところは拾ってる感じでした。
ケープコッド編はカット。まぁ無くても大まかな流れには影響しないかな。
ブラックサバスも出てきません。ケイン・ブラッド好きなんだけど、まぁシンにある程度役割振っちゃえば話的にはどうにかなるのか。
そう思いながら展開を追ってたんですけども、
物語後半、敵対するオーサーと対決するべく、相手不良グループのメンバーを冷酷に追い詰めていくアッシュに対し、「ボクやスキップやショーターが知ってるキミじゃない!」と英二が諫めるところ。
「いや英二、悪いけどキミ、アッシュの何を知ってるっちゅうねん?」
って思っちゃったんですよね。
あれ?納得してたんじゃなかったの私??
そう、ケープコッド編がカットになってるので、英二が普通の悪ガキみたいなアッシュの一面を知る機会が劇中で描かれてない。
ショーターと三人で一緒にニワトリと格闘したりしてないから、共有している思い出が無いの。
そういや伊部さんが「アッシュは英二といる時だけ、普通の17歳の少年の表情を見せる」って吐露する場面も、「いや伊部さんそんなの見たことあったっけ?」ってちょっと首傾げちゃったんだけど、伊部さんがそんなアッシュを見たのもケープコッド編なんだよね。
あー!!!
って感じでした。
でもコレ、どうにかしようがあるのかなぁ???
これらのセリフも重要なので省略することも出来ないし。
大まかな流れには影響は無くても、アレは必要なエピソードだったんだね。
むしろ吉田センセのストーリー構成の妙にただただ茫然とするしかなかったです・・・。
つうか、自分いまでも相当「BANANA FISH」好きなんだな・・・。
ストーリーはめちゃくちゃ先が気になるところで後編に続きます。
後編はいよいよブランカが登場。
原作の結末はもちろん知ってるんで、舞台ではどこまで、どんな風に描いてくれてるのか、怖いけど気になるので、近いうちに観ると思います。
また感想上げると思いますので、その際にはお付き合いくださいませ。
しかし思った以上の長文になっちゃって驚きだじぇ・・・