気づくとサンジが再びゾロの性器を刺激していた。
少しうとうととしていたゾロは何だ、とサンジに訊ねた。
「お前、もう一回イける?」
2ラウンド目は勘弁してもらいたい。
そう答えようとしたゾロだったが、ふと見たサンジの目元が桜色に上気していた。
欲情している証拠だった。
そういえばイったのは自分だけで、サンジをまだ満足させていない。
「皮肉なもんだよな、お前のそんなカッコ見て、濡れるんだよ、ココ。」
サンジの右手は自らの花芯に触れていた。
くちゅり、と淫らな音が響き、愛液が指を伝う。
「てめぇ・・・」
淫蕩な光景にゾロの性器が一気に質量を増した。
「入れても、いい?」
サンジは花弁を左右に割り開き、ゾロ自身に手を添えて中心へとあてがった。
先端の部分が熱い粘膜に包まれるのを感じた。
サンジはそろそろと腰を落としていくが、なかなか先には進まない。
「ん、いッ・・」
「・・・くッ・・・」
ぬぷりと亀頭の部分が入り込んだところで、
ゾロは蜜とは違うさらりとした体液に股間が濡れるのを感じた。
サンジがふるり、と小さく痙攣する。
噛み締めた唇、僅かな血臭。
サンジは破瓜の痛みに耐えているのだ。
どうにか奥まで受け入れたが、これ以上動くのは無理そうだった。
「クソ、無駄にデカいんだよ、阿呆」
悪態を吐くサンジの額には、びっしりと汗が浮かんでいた。
「おい、無理ならやめとけ」
あまりに辛そうなので、思わずゾロは制止する。
「ふざけんな、おれのここまでの努力を無駄にすんな、ハゲ」
サンジは自ら腰を振ろうとするが、痛みのためかやはり動けないらしい。
「わり、もう限界だ、おまえ動けよ」
「おう」
体勢を入れ替え、ベッドに横たわったサンジの上にゾロが圧し掛かった。
正常位からの挿入。
きつそうな表情をしていたサンジだったが、
抽挿を繰り返すうちに声に甘いものが混じり始めた。
「ああ、ゾロ─────」
蕩け始めたサンジの中は温かくて気持ちが良かった。
紡がれる声は甘く掠れている。
包み込まれ、満たされる感覚にゾロは幸福を覚えながら、
サンジの中を味わった。
自分はサンジをきちんと包み込んでやれていたのだろうか。
もう知る術はないけれど。
ぞろ、ぞろ、と一際高い声でサンジが喘ぎ、ゾロを強く締め付けたので、
ゾロはサンジの体内へと熱を注ぎ込んだ。
* * *
「あら、サンジくん、ゾロ、お帰りなさい」
「ナミさ〜ん、ロビンちゃ〜ん、今帰ったよ〜」
連れ立って船に戻った二人をナミとロビンが興味津々で出迎えた。
「ちょっと待っててね、すぐにデザートでも作るよ〜」
サンジはそう言い置いて、買い込んだ食糧を抱えてキッチンへと消えた。
後に続いて重そうな特大の袋を運んでいたゾロに、
ナミがニヤニヤと笑いながら訊ねた。
「で、首尾は?」
「・・・は?」
「昨夜はサンジくんと一緒だったんでしょ、
上手くいったの?」
ゾロの頬がぱあっと赤くなる。
普段からは想像もつかない素直な反応だ。
へぇ、意外に場慣れして無いのね、ゾロってば。
なるほど─────。
ナミはロビンの言葉が間違い無いことを確信した。
照れたような表情を見せていたゾロだったが、何を思い出したのか
みるみるうちに怒りの表情へと変化した。
「何も・・・無かった・・・!!」
「・・・はぁ?!」
搾り出すような声で言うゾロに、ナミは思わず素っ頓狂な声を上げた。
「何なの、あんたたち、一緒の部屋に泊まって何も無かったの?」
「そうじゃねえ!問題になるようなことは、何も無かったってことだ!」
紛らわしいことこの上ない。
無事コトは成し遂げたらしいが、ゾロの怒りっぷりを見れば、
問題大有りだったということは一目瞭然だ。
「首尾は上々だ。
あのクソコックはおれのモンだから手ぇ出すんじゃねえぞ!」
凶悪な顔でナミを睨みながらゾロが言う。
「誰が出すかぁ!」
「おいコラ、誰がてめえのモンだっつんだよ、クソマリモ!
おれさまは世界中のレディのものなんだよッ!」
キッチンから出てきたサンジのコンカッセが、ゾロの脳天に決まった。
結構良い音がして、ゾロが一瞬甲板に沈む。
「てめ、何しやがるッ!!」
「うるせえ!
てめえが寝ぼけたこと言ってやがるからだ!
ナミさん、ロビンちゃん、もうちょっと待っててね〜!」
なおも文句を言っていたゾロだが、とっとと運べ、アホ、
とサンジに蹴飛ばされながらキッチンへと向かった。
「あはははは!ゾロの顔ったら・・・!
どんな凄いことされちゃったのかしらね〜!」
「さぁ・・・でも上手く行ったのは確かなんじゃなくて?」
ナミは、まだ言い合いをしているゾロとサンジの姿を眺めた。
軽口を叩きながらキッチンへと入っていく2人は、
喧嘩腰ではあるけれど、とても楽しそうだ。
「まぁ、そうね。
上手く行ったことだけは確かね。」
「恋愛の形もいろいろあるものね。
恋人たちの数だけ、恋愛の形もあるでしょう、
セックスのあり方も、たくさんあっていいんじゃないかしら」
「・・・セッ・・・、まあ、そうね」
年相応に恥らうそぶりを見せたナミの姿に、ロビンは軽く笑った。
手をひらりと交差させ、能力を発揮するときのポーズを取る。
「知りたければ、覗き見してあげるけど?」
「い、いえ、いいわ遠慮する」
慌てて辞退するナミの姿にまたロビンが笑う。
恋人たちの邪魔をするのも野暮だものね、とナミが言い、
ロビンがそうね、と相槌を打った。
後に、覗き見するまでもなく聞こえてくる夜の声に、
皆寝不足に陥る日が来るのだが、それはまた別のお話。
End.
表にアップした「帰還」の続編です。
当初エロは無しの予定で(ホントですよ
でも仮にもSZでエロ無しってのはどうかと思い、
ちょこっとだけ、と思って書き始めたら
こんなことになってしまいました;;
続編のこちらの執筆中に、
本編の方に萌えてくださったぱたさんがイラスト送ってくれたんですが、
なんと!!まさに今書いてるシーンそのままじゃん!!
イラは着衣でしたけど!!
即行、「これ、脱がしてvv」とおねだりしました(おまえ
作中に挿入させていただいたのは、
そんなぱたさんのイラストですvv
リクに応えて脱がしてくれたww
ぱたさん、ありがとーvv 愛してるvv
そして、ぱたさんからは「ド変態」の認定いただきましたw
そうだそうだ、変態め!と思われた方は、ぜひ拍手から「変態!」と一言お願いします。
蔑まれるとヨロコビます、変態なのでw
2010.5.22 脱稿