BODY TALK

  

2年ぶりのシャボンディ諸島。
海岸へと買出しに向かったおれは、仲間内で一番にゾロと再会した。

おいおいおい、何でコイツよ・・・。
会わない間にさぞ美しくなったであろう、
ナミさんやロビンちゃんに最初にお会いしたかったのになぁ・・・。

なーんて口では言っても、内心はまんざらでもない。
やっぱりさぁ、最初に出会っちゃうなんて、運命なんじゃねえの、
と嬉しくなっちまったりして。

それにしてもコイツの迷子癖は相変わらずだよな。
漁師のおっさんの話だと、案内したのとは別の船に乗って
魚人島へと出航してしまったんだとか。

その船をぶった切って出てくる、という、傍迷惑で派手な登場の仕方をしたわけだが、
おれはその風貌の変わりように驚いた。

もともと男らしく整った顔立ちをしていたが、2年の間に精悍さを増し、
男のおれでも思わず見惚れてしまうほどだ。

だが、一番変わってしまったのは、何よりもその左眼だ。
どこで落っことしてきやがった。
おれに何の断りもなしに。



海から上がってきたゾロは当然ずぶ濡れだったので、手近な宿で服を乾かすことにした。
もちろん口実。
左眼以外に変わってしまったところが無いか、すぐにでも確認したかったのだ。

「ホラ、乾かすから服脱げよ」
「おう」

濡れた服を脱ごうと前を寛げた瞬間、逞しい胸が目に入った。
幾度と無く抱かれたその胸。
2年の歳月の間にどんな修行をしたのか、一回り筋肉がついて厚みが増していた。

言い訳を考えるヒマも無かった。
気づいたら、備え付けの簡素なベッドにゾロを押し倒し、
その懐かしい胸に舌を這わせていた。

「おいおい、せっかちだな」

余裕たっぷりにゾロが嗤う。
服を乾かそう、なんていう口実はとっくのとうにお見通しだ。

「うるせぇ」
「風呂入る間ぐれえ待てねぇのかよ」
「黙ってろ」

潮の味がする肌を嘗め回す。
舌に伝わる感触は以前と変わらない。
それが嬉しくて、確かめるように唇で触れた。

くくッ、とゾロが喉の奥で笑った。

「ははは、さわさわしてくすぐってえ」
「?」
「髭だ。髭が当たってくすぐってえんだよ」

ああ、とようやく合点が行った。

あのクソ忌々しい島での修行の日々。
隙さえありゃあドレスを着せようと迫ってくるオカマども。
おれは自分の中の“男”を忘れないようにと、あえて伸ばしはじめたのだ。

「─────男の証明だ。それ以上何も言うな」
「ははは、何だそりゃ」

くすぐったそうに笑って身を捩るゾロに、おれは半ばムキになって、
わざと髭を擦り付けるようにして行為を続けた。

下腹の方へ唇が降りていくと、ゾロの腹筋がビクリと震える。
気をよくして愛撫を続けていると、ゾロの息遣いが変わってきた。

「・・・んッ、」
「?」

行為の最中にゾロが声を漏らすことは珍しい。
達する瞬間に僅かに声を上げる程度なのだ。

「おい、やめろよソレ、」
制止する声も弱々しい。

改めてゾロの全身を眺めてみると、うっすらと上気し、心なしか涙目だ。
「─────!」

セックスとは無縁の2年間。
おれは今まですっかり忘れていたことを思い出した。

コイツがどこでどう過ごしていたのかは知らないが、
やっぱり色事とは無縁の2年間だったんだろう。

ホラ、おまえも忘れちまってるんだろう?
くすぐったい、という感覚は、気持ちイイ、という感覚と紙一重なんだぜ?

「気色わりぃ。髭擦り付けんのヤメロ」

そんな涙目で言われても全然説得力ねぇよ。

「ホントにやめていいのかよ?」
「は?」

「気持ちイイ、の間違いだろうが。それが証拠にホラ、」
「・・・!」

おれはゾロのボトムを一気に脱がせた。
まろび出たゾロの雄は完全に立ち上がって、透明な涙を滲ませていた。

「コレが、いいんだろう?」

サオの部分に顎鬚を擦り付ける。
そんなことをされるとは予想もしていなかったんだろう。
ゾロの唇から、明らかな喘ぎ声が漏れた。

「ん・・・ぁあツ・・・」

低くかすれた甘い声だ。
おれはそんなゾロの姿にたまらなく欲情していた。

おれだって男だから、突っ込んで出したいのは本能だ。
ゾロに挿れたい、と思ったことも一度や二度ではない。
ただ、あまりにも激しくゾロが求めて来やがるし、
結構気持ち良かったるモンだから、
ついつい毎度抱かれる側に回っちまっていた。

初めて見る、この受身のゾロの艶っぽさったらどうだ。
おれのモノを受け入れたら、こいつはどんな表情を見せるんだろう。
どんな声で啼くのか、中はどれだけ熱いんだろうか。

挿れたい、挿れたい、おれの頭のなかはその思いだけで一杯だった。
ゾロの先端からたっぷりと溢れている先走りを掬い取って、
後ろの孔に塗りつけた。

「なッ・・・!」

抗議する間を与えず、指を捻り込む。
勝手知ったる、というヤツだ。
ゾロの尻に指を入れるのは初めてだが、どこがイイかは自分の体でよーく知ってる。

「───やめろ、う、ああ───ッ」

感じるポイントを探り当てて刺激すると、ゾロはカラダを仰け反らせて喘いだ。
うわ、何だよもう、トンでもねぇ淫乱な尻だな。
後ろは初めてのクセにそんなにイイのかよ?

おっ立ったナニからは、とめどなく涙を溢れさせている。
おれはその体液をさらに孔に塗りこめながら、指を2本に増やしてやった。
2本入ればチンポも入る。
あともうちょっとでカラダを繋げられる。

初めてで指2本はさすがにツライのか、ゾロはちょっと苦しげな声を上げた。
萎えかける兆しを見せたゾロ自身を口に含み、宥めるように吸い上げながら
中に入れた指をゆるやかにかき回す。

おれの息子は完全に臨戦態勢だった。
ゾロの声に再び甘い響きが混じり始めた頃合を見計らって、
おれは指を引き抜き、入り口に息子を押し当てた。

「挿れるよ」
「う・・・ああッ」

ゾロはいやいやをするように首を振ったが、もちろん聞いてなんかやらない。
だってカラダは欲しがってるじゃねえか。

ゾロのアナルは呆れるほどスムーズにおれ自身を呑み込んでゆく。
奥まで一気に貫いた時に、漏れた声は苦鳴ではなく喘ぎだった。
おいおい、マジかよ。
おれが上手いのかゾロに素質があるのか。

「やりやがったな・・・ッ」

後ろにおれを受け入れているとは言え、まだまだ余裕だ。
さすがにタフだ。

ゾロは眼に剣呑な色を湛えて睨みつけてくる。
くうッ、たまんねぇなあ、おい。

「チンポ突っ込まれてる気分はどうだよ」
「るせぇッ!最悪だ!」

「ふうん?そうは見えねぇけどなあ?」
「ぐ・・・う、ああッ─────」

腰を大きくグラインドさせてやる。
もちろんイイ場所を掠めるように。

待ってな、ゾロ。
トロットロに蕩けさせてやるよ。

ちび様ご投稿イラスト

ぎゅうと眼を瞑って快感に耐えているゾロの、傷のある瞼に唇で触れる。
「何─────」

傷口自体は塞がっているが、その時の記憶が甦るのか、
ゾロはびくりと身体を震わせた。
うわ、そんなキツク締めつけんなよ、イッちまうよ。

「どこで落っことして来たんだよ、こっちの目玉」
「───は、あ・・・」

「ふたっつ並んだ金色の目玉、おれ好きだったのに」

片方だけ残されたキレイな瞳が、おれを真っ直ぐに睨みつけてくる。
眼の縁が赤いよ、ゾロ。

「言いたく無ければコッチにじっくり聞いてやるよ」

おれはゆっくりと抽送を開始する。
動きに合わせて喘ぐゾロを視姦しながら。

「夜はまだまだ長いぜ?」


ゆ☆すらうめのちび丸さまよりいただきましたvv

まぶちゅうですよ!旦那!(誰)
※注:まぶちゅう まぶたにちゅう。おいらの中では標準語キャンペーン実施中

この鬼畜チックなサンちゃんの表情ったらもう・・・!!
ゾロは「何しやがんだこのやろう〜」な表情なんですが、
よく見ると大股おっぴらき状態なんですな、これがww

これってどういう状況なの!?
と妄想はどんどん膨らみ、気づけばちょこっとお付けするはずの駄文は、
超大作(当社比)へと相成りましたw


ちび姉さま、素敵な投稿作品をありがとうございました!!

2010.11.30 拙文完成

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