何故・・・と

物言わぬ蒼が揺れた

誰にも気がつかれない程のささやかな風が

音もなく花びらを散らしたように



ひら ひら ひら



花びらは最後の瞬間を見せつける様に刹那の舞を披露し

静かに横たわっていく





それでも・・・・・初めからそう決められていたように

世界は何一つ変わらない・・・・

夜半の嵐 〜 Afterward 花信風〜

”そうだ・・・・今晩、今年最後の桜を見に行こうぜ”

それは出会ってから二回目の桜が終わりに近づいた日に、窓の外を眺めていた男が空気に溶ける様に漏らした一言。





「悪ぃ、俺パス」

そろそろと手を上げたのはウソップだ。

サンジの幼馴染にして付き合いのいい彼にしては珍しいこともあるもんだと思いつつ、その隣にいたゾロは欠伸を一つ。



単なる選択授業の関係か、はたまた神の悪戯か。

合格発表の日に知り合い、同じクラスになった彼等のくされ縁は二年になっても絶好調継続中。

出会いの瞬間から大喧嘩になりかけた二人だったが、一年も終わりに近づく頃には気がつけばそこにいるのが当たり前という間柄になっていた。

「なんでだ?

明日、いや今夜にも天気が崩れて花散らしの雨が降るって、天気予報も言ってたんだぜ?

ということは、これで今年の桜は見納めてことだ。

これは行かなくてどうするよ、折角の花金の夜なのに!」

生来のお祭り好きの血が騒ぐのか。

言いだしっぺたるサンジはじたばたと足を踏み鳴らし、抗議の声を上げた。

が、それでもウソップはその提案を受け入れようとはしなかった。

長年の付き合いから、この友人に逆らうのは得策でないと判っている筈なのに・・・である。

「なんと言われようと、悪いが今夜だけはパス。

そりゃあ行きたいのは山々だが、美術部の文集の締め切りが明日なんだ。

今晩中に最終推敲を完成させねぇと、今年度初の部誌を落とすのは確実。

それを避ける為に下手すりゃ今晩は徹夜だ、到底花見なんかしてる時間なんかねぇ」



それでなくても印刷の期日、ぎりぎりまで伸びてんだ。

この上新部長自ら原稿落としたとなっちゃあかっこ悪ぃし、第一頑張ってくれた他の奴に申し分け立たねぇ。

だから悪ぃが、今回は友情よりそっちを優先する。



どこか誇らしげにも聞こえるそんな台詞は、部長に選ばれたという彼の嬉しさと自信の表れだろう。

それが判っているからこそ、いつもなら力技に持ち込んででも我を通す男が、これまた珍しくあっさりと白旗を揚げた。

「仕方がねぇな、そこまで言うなら今回は勘弁してやる。

その代わり頑張れ、落とすんじゃあねえぞ?

・・・・と、言う訳だ・・・・・・・当然、テメェの今晩のご予定は・・・・・・・空いてるよな?」

有無を言わさぬ、まさにとばっちりにも近い確信的な声を向けられたのは、ぼんやりとやり取りを聞いていたゾロだった。

どうせこの男の頭の中では、始めからそんな青写真が出来ていたに違いない。

「いやいやいや、例え予定があってもそっこー断れ。

レディとの約束でなけりゃあな。

まぁテメェにそんな甲斐性があるとは、夢にも思っちゃあいねぇが」

そうびしりと向けられた視線と、人差し指。

その指に食いつきてぇ・・・・なんて思っているゾロの邪な気持ちなんて、この男は露ほども判っていないだろう。

勿論そんなことは普段から鍛えられた精神力で、おくびにも出したことはないと思っているが。

「部活が終わって・・・・一度家に帰ってからなら・・・な。

少し遅くなるけどな、それでもいいか?」

一つ大きな溜息をついた後、ゾロは観念したように答えた。

所詮この男に勝てる筈もなく、それを何処かで楽しんでいる自分を持て余しながら。

「いいぜ、それでも。

で、何時頃になりそうなんだ?」

「多分・・・・七時ごろには終わると・・・・」

「うし、終わったら一度電話しろ、忘れんじゃあねぇぞ

俺様が天才的迷子ちゃんを家まで迎えに行ってやる。

まぁ本来なら素敵なレディと二人きりで行きてぇところだが、今日のところは不本意ながらテメェで我慢だ。

・・・・逃げんなよ?」

そうにやりと笑う口元をぼんやりと眺め、それが出来るなら・・・・と、心の中で呟いた。



いつもどおりの会話。

いつもどおりの態度。

その”いつもどおり”に微かな違和感を感じ始めたのはいつからだろう。

多分、自分だけが。



あの、春の訪れを告げるような花信風が吹いた日。

出会った男は、心に吹きぬけた春の嵐そのものだった。

日々が流れるに従って、その嵐に穏やかな日常を壊され・・・・・・気がついた時には心ごと奪われていた。

モラルだとか、常識だとか。

そんなことにかまう暇もなく。

ただいつの間にか心の真ん中で、その金は揺れていた。



ずっとこのまま、傍にいたいと思う。

全てを壊してでも、手に入れたいとも。

反発しあう二つの気持ちはどちらも本心であり、ただの欲だと判っていて。

それでも・・・・・・この時の永遠を信じ、執着している愚かな自分がいる。









七時過ぎに部活が終わると、ゾロは言われた通りに電話を手にした。

呼ぶ出し音が鳴ったのは、たったの一回。

多分携帯の傍でコールを待っていたと思われる男は、んじゃあ今から迎えに行くから家で待ってろと一言だけ告げ、とっとと電話を切った。

そんな彼の家からゾロの家まで自転車で約20分。

急いで帰ったゾロが、ざっとシャワーを浴び終わったのと玄関のチャイムが鳴り響くのはほぼ同時だった。



それから以前こけたままの少しフレームが曲がったサンジの愛車に二人乗りし、背中からのナビのまま自転車を走らせ。

辿りついたのは、すぐ近くの小さな川沿いの桜並木だった。

毎日のように見上げたそこの桜は突然の招かざる訪問者を惑わす様に、昼間と違う表情を晒して。

ぼぉっと浮かび上がっているように見えるその姿は、どこか他人行儀で妖しく。

舞い散る花びらと合わせて、まるで闇の向こうにある異世界へと招く幻燈のようにも見える。









「あーあ、やっぱ散り始めてるな」

桜の木を見上げたサンジが残念そうに呟いた。

夜半にも崩れるという天気予報は正解らしい。

暖かい空気を含んだ少し湿っぽい風に煽られたのだろう桜は半分以上が地に落ち、美しい桜色の絨毯を作っていた。

その代わり花が咲き誇っていた枝には、緑の葉が目立つようになっていて。

白花から、新緑へ。

自然は時を忘れることなく、主役の座を交代する。

その繰り返される自然の摂理に、どれだけの人間が惜別の情を抱こうとも。

ただ、当たり前に。

まるで何も変わらないという風に。



「ほれ」

担いでいたリックの中からサンジが取りだしたビールを受け取ると、ささやかな罪を共有する共犯者のようにゾロが口端を上げた。

「・・・・いいのかよ、未成年がこんなもん持ってきて」

「そう言いながら、堂々と受け取ってるのはどこの誰だよ。

どうせイケる口なんだろ?

花見にはやっぱり酒がねぇとな・・・・って、俺はそんなに強くねぇんだが。

何かつまみでも作ってくりゃよかったか?」

そんな彼に負けじと、サンジは確信犯の笑みを浮かべる。

「あぁ・・・・・悪ぃが酔った事がねぇくらいにはな。

まぁつまみまでは贅沢言わねぇよ」

ぷしゅと派手な音を立てて缶を開け、ゾロはそのまま中の液体を一気に喉に流しこんだ。

ごく ごく ごく

この場に二人きりだと言う事実に湧き上がる何かをそのまま奥底に追いやるように、わざと大きな音を立てて。

そしてすぐに空になった缶を捨てるわけにもいかず、手の中で持て余しながらふと思った。

まるで心の中に秘めた思いと同じだと。

簡単に捨てるわけにもいかず、それでも抱えていては身動きが取れなくて。

ふっと・・・・・哂いが漏れる。

どこまでも捉われている自分に。





その瞬間、頬に感じたそれまでとは違う風。

それは一度地に落ちた筈の花びらを巻き上げ桜吹雪を起こし、一瞬・・・そう、ほんの一瞬だけゾロの視界を奪った。



・・・・・サンジを、見失った気がした。



ぞくりとした。

まるで桜吹雪が彼を連れ去った気さえして。



ソレハアノソンザイヲウシナウコトヘノ”恐怖”ダ・・・・・





「おいっ、サンジ!!」

今まで持て余していた缶を握りつぶし、普段めったに呼ぶことのないその名を口にした。

確かにそこにいることを確かめたくて。

「ふぉえ?なんだぁ?」

クリアになっていく視界の向こうにある、一際大きな桜の木。

それに凭れ掛かかる男から緊張感のない返事が返ってきて、ゾロの足は吸い寄せられるようにそちらへ向かった。

そこにある存在に対しての安堵と、畏れにも似た不可思議な感情を抱きながら。

「何ぃ〜〜〜どうしたんだぁ〜〜〜〜」

「テメェ・・・・何が”そんなに・・・・”だ、全然じゃあねぇか。

ったく、缶ビール一本で酔ったのかよ」

近づいたゾロの目に映ったのは、普段より少し柔らかい声、潤んだ目元。

桜の色よりもほんのりピンクに染まった、警戒心の欠片もない・・・・・・まるで誘ってるようにも思える顔だった。



目が・・・・反らせない。





「なぁ、ゾロ・・・・」

それでもサンジはゆっくりと桜を見上げた。

「桜・・・・綺麗だろ?

昼間の桜もいいけど、夜の桜ってまた特別・・・・って感じがしねぇかぁ?

しかもこんな散り際の奴ときたら、何か幻想的でよぉ・・・・・儚いって言うか、なんていうか・・・・」



・・・・・・だから・・・・なんとなく見たかったんだ

今・・・・この瞬間を

悪ぃな、付き合わせちまって・・・・



そう言って、サンジはふわりと笑った。

まるで刹那の命を生きる、桜のような笑みで。



・・・・駄目だ・・・・・と思った。





「悪ぃ・・・・」

小さく呟いたゾロの言葉がサンジの耳に届くより早く、その存在を繋ぎ止めるように唇を塞いだ。

それはほんの一瞬の出来事。

触れ合った熱の意味さえ理解していないサンジに出来たのは、その蒼い瞳を大きく見開いたまま目の前にある顔を見つめることだけだった。

何故・・・と。

物言わぬ蒼が揺れながら。

それでも。

その唇から何かが零れ出るのが怖くて。

「・・・・好きだ・・・・」

何の免罪符にもならないことを知りつつ、それでもたった一言・・・・・溢れてしまった想いを口にして。

もう一度・・・・・熱を重ねた・・・・・・





早く離れろと

頭のどこかで警鐘が鳴る

これはサンジに対する裏切りだと

全てを失うことになると判っていながら



それでも

だからこそ

触れてしまった禁断の果実を食い尽くしたいという、欲望は止められない







「・・・・ん・・・・っ・・・・」

口端から声が漏れると同時に少し開いた歯列の間から、そこをなぞっていた舌をそっと差し込み。

瞬間、びくりと震えた体を逃すまいと後ろの木に押し付け、逃げ場を失わせた。

そしてそのまま口内に舌を這わせ、奥に縮こまっていた舌を絡め取り、先端を甘噛みした後吸い寄せる。

そんな略奪のように仕掛けた行為を煽るように、風に急かされた桜が二人を包むように舞い散った。



いつの間にかサンジの手は、すがる様にゾロの服をしっかりと掴んでいた。





どちらともなく名残惜しげに熱が離れていったのは、しばらくしてから。

「何でだ・・・・・何で逃げなかった?」

先に言葉を発したのはゾロの方。



いつものサンジなら逃げようとしたら、簡単に逃げられた筈。

元より超がつくほどの女好き、男からのこんな行為をすんなり受け入れる男ではないと判っていた。

だが・・・・逃げようとするそぶりどころか、拒否する態度さえ見られなかった。

ただ、あの蒼が揺れた以外は。



「『何で?』・・・・逃げて欲しかったのかよ、テメェは・・・・・・」

下を向いたままサンジは掴んでいた手をゆっくりと外し、口を開いた。



逃げて欲しいんなら・・・・・始めっから手ェ出すんじゃあねぇよ。

野郎が野郎にあんなこと仕掛けといて、何の意味も・・・・根性もなかったって言うのかよ。

ったく、隠してたつもりだろうがバレバレなんだよ、テメェの気持ちなんて。

目は口ほどに物を言う・・・っていうけど、テメェのは言い過ぎ。

第一・・・・ここに誘った時、”逃げんな”って言ったのは俺だぜ?

それがどんな意味でも、こっちから逃げる訳にはいかねぇだろ?

まぁ、正直テメェがここまで境界線を越えてくるとは思ってなかったけどな。

それでもテメェが腹くくったなら・・・・・・





口端から漏れた、どちらのものとも分からない唾液をぬぐった後。

そう正面から告げる、いつもの勝気な瞳にはもうさっきの様な揺れはなかった。



確かに・・・・逃げて欲しかったのかもしれない。

あんなにも畏れたのは、自分で最終判断を下すことだった。

ずっと傍にいたい気持ちと、壊してでも手に入れたいという傲慢な感情。

そんな二つの感情に押しつぶされそうになりながらも、ただ・・・・失うことを畏れた。

だからあんな行為をしかけながらも、どこかで決定権をサンジに委ねようとしたのだ。



それでも、ただ一つ言えることは・・・・・・心は、揺るがない。



「いや・・・・多分それでも・・・・・」



・・・・・逃がさねぇ。





その時、にやりと笑いを浮かべた目の前の唇にひらりと舞い落ちた花びら。

ゾロはそっと手を伸ばしてそれを取り、そのまま風に遊ばせた。



「気にいらねぇな」

俺以外のものが・・・・・ここに触れるなんて。



指でそっとをなぞった後、もう一度合わされた唇を・・・・・・サンジは迷うことなく迎えた。













それから・・・・・来た時と同じように自転車にまたがり、二人黙ったままゾロの家に戻った。

すぐ近くの筈の家までの距離がもどかしく感じられたのは・・・・・何かを早く確かめたかったからかもしれない。



でもだがそれがどんな意味で、踏み越えてしまったらどうなるかなんて今は考えられなかった。

ただ、互いの熱が欲しいとしか。





がちゃがちゃと。

少し震える手で不器用に鍵を開け、転がるように家の中に入った瞬間から始まった口付け。

「あ・・・・テメ・・・・・家の・・・・人・・・・は・・・・?」

何度も繰り返される、終わりが見えないような口付けの合間にサンジがそう漏らした。

「来週まで、誰もいねぇ・・・・俺一人だ」

「なら・・・・・テメェの部屋・・・・・・・」

その言葉の意味をどう取っていいのか一瞬ゾロは戸惑ったが、そのままキスを繰り返しながらゆっくりと自分の部屋へサンジを招き入れた。

「・・・・あ・・・・・勃ってる・・・・」

突然吐かれたのは、そんな緊張感のない台詞。

知らぬ間に腰を密着させ、絡み合うように抱き合っていたせいでゾロの体の兆しはそのままダイレクトに伝わっていたのだ。

「悪ぃか・・・・・当たり前だろ?

好きな奴とこんなことしてんだから・・・・馬鹿みてぇに興奮してしょうがねぇ」

「いや、だって俺も・・・」

こんなんだと同じように腰をすりつけられ、感じた高まり。

その時初めてゾロは、彼もまた同じ状態であることに気がついた。

自分と同じ様にサンジが欲情してる・・・・・

その事実でより頭に血が上り、次の瞬間には彼をベットの上に押し倒していた。

心臓はばくばくとうるさいほどの音を立てながら、頭の真ん中に移動してしまったようで。

喉はからからに渇き、全身が震えてる気さえした。

それでも・・・・・下に組み敷いた筈の男の蒼は、じっとゾロを見つめていた。

「いいのか・・・・・もう止まれねぇぞ?

酔ってた・・・・なんて言い訳も聞かねぇ」

そんな彼に、少し乾いた声で突きつけた最終通告。

その声の変化を感じ取ったサンジはゾロの背中に手を回し、抱き寄せるような形で耳元でささやいた。

「酔ってねぇよ。

それにやだ・・・・って言ったら、止めんのか?」

それはまるで早くその先を強請る様な、まろやかな音色で。

互いが同じ温度を共有していることを知るには十分だった。

「いや・・・・・判ってるだろ?

どの道、もう戻れねぇ・・・・・・抱くぞ」

返事の変わりに押し当てられた、少し乾燥した唇はほんの少しだけ・・・・・・震えていた。









流石に気恥ずかしかったので、服は互いで脱いだ。

おずおずと直接触れ合った肌は、どこをどうとっても同姓のものなのに興奮は収まるどころか、ますます増して。

そこからはもうお互い夢中だった。

男同士のやり方も何も判らないまま、まるで本能のように全てを求め合い、分かち合い。

枯渇していた心を補うようにただ満たしあって、マイナスの距離になることを望んだ。

滑稽なくらいキスし合って、抱き合って、互いの名前を呼び合って・・・・・・一つになって。

痛みと快楽に耐え、共に迎えた絶頂の向こうで桜が舞い散った気がした。













「・・・・・ん・・・・何・・・時・・・?」

最後は気を失うように眠りに落ちた二人が目覚めたのは、まだ夜明け前だった。

「まだ早ぇ・・・・・今日は休みだ、寝てろ」

「・・・・・う・・・ん・・・・あのな・・・桜・・・・また来年も・・・一緒に・・・・・」

・・・・・見ような・・・・

そんな言葉を最後まで口にすることなく。

暖かい手がゆっくりと髪を梳く仕草にとろりと微睡みながら、サンジは再び眠りの世界に落ちていった。

いつもの態度とは違う庇護欲さえ沸いてくるその姿は、受け入れる側の負担はやはり大きすぎたのだと感じさせるには十分で。

今日が土曜日でよかったと。

部屋の片隅に無造作にかけられたカレンダーを眺めながら、ゾロは安堵の溜息をついた。



風はもう止んだようだ。



昨夜の激しい行為の間、春の嵐は吹き荒れていた。

淫らな水音と甘い柔らかい嬌声の合間に、窓を叩く雨の音も聞こえていた気がする。

桜はもう全部散ってしまっただろうか。

それでも朝になれば、世界はいつもと同じ顔を見せるだろうか。



夜半に吹き荒れた風は桜の花を散らし、自分たちの関係の名前さえ変えてしまった。

季節が静かに移り変わるように、たださらさらと流れる時の一ページのように。

いや、それでも多分。

初めからそう決められていたように・・・・・・世界は何一つ変わらない。



とりあえず朝一番に蹴られるであろうことを覚悟しながら、ゾロは安らかな寝息を立てている男に静かに口付けを落とした。

拙宅10万打のお祝いにいただきました!
学園物パラレルの二人のお初モノv

ねこさんいつもありがとー!!
アタシまだお祝い上げてないんだけど(脱兎)